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(旧)金の亡者による全世界投資実践録

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【トラノコ】おつりを少額から投資できるアプリはおすすめ?

どうも、亡者です(*'ω'*)
最近CMやサイト広告などで宣伝されている、少額投資アプリ「トラノコ」。
私も投資は少額から投資を始めるべきだと思っていますので良いと思うのですが・・・
実際どうなの??
ということで、今回はトラノコについて書いていきます。

トラノコって?

TORANOTEC投信投資顧問株式会社さんが運用しているサービスです。
最大のコンセプトとしては、

日々の買い物のおつりで投資ができる!

ということです。

運用の仕組み

運用の大まかな流れとしてはこのような形になります。

これらはすべてアプリ内で設定できるため、お手軽ですな(/・ω・)/
おつりの計算も勝手にやってくれるので、投資しているという感覚を感じにくく「精神的な圧迫」も少ないのかもしれません。

【運用開始までステップ1】おつり投資額の設定

トラノコではどのくらいの程度でおつり投資するのかを設定できます。
100円単位・500円単位・1000円単位の3種類から選択していくことになります。

もし95円の買い物であれば・・・

100円単位→5円が投資へ
500円単位→405円が投資へ
1000円単位→905円が投資へ

このような形で、設定額が大きければ投資に回っていく金額も大きくなるということです。
投資の最低額は5円からになっていますので100円単位で96円の買い物をしただけでは投資できません。
まあ、その月の合算なのでほかの買い物をして5円を超えれば投資されていきますが(=゚ω゚)ノ

【運用開始までステップ2】運用方法の設定

投資なので、ファンドを設定することになります。
トラノコではリスクに応じて3種類のファンドを用意してくれているようです。
大まかに分けるとこんな感じです。

ファンド

大トラ:リスク取りたい人用ファンド
中トラ:バランスとりたい人用ファンド
小トラ:リスク取りたくない人用ファンド

大トラ

3つのファンドで最もリスクの高い組み入れ割合になっています。
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設定~2018/3/20までの騰落率:2.9%
名目報酬手数料:0.3%
分配金:なし

株式とREITでファンドの60%程度を占めているため、比較的リスクの高いものになっていますね。
やはり、通貨配分で見るとほぼすべてが先進国になっています。
債券をみても、比較的リスクの高い債券ファンドが組み入れられているようです。

中トラ

こちらは大トラと小トラの中間にあたるファンドです。
f:id:moneymoney123:20190203092658p:plain


設定~2018/3/20までの騰落率:1.4%
名目報酬手数料:0.3%
分配金:なし

大トラと比較して購入しているファンドにほぼ違いはありませんが、割合が変化していますね。
債券が50%程度を占めています。

小トラ

こちらは一番リスクを抑えたファンドになっています。
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設定~2018/3/20までの騰落率:0.1%
名目報酬手数料:0.3%
分配金:なし

債券が60%以上を占めています。
2017~2018期末の騰落率も0.1%とかなり低いリターンになっています。

名目報酬手数料が0.3%なので、リターンは-0.2%です。

正直な話、ここまでの話だけでも、
小トラで運用する意味は全くありません!!!

【運用開始までステップ3】その月のおつりをまとめて投資

私もこれは知らなかったのですが、
おつりが発生した時にその都度投資されるわけではないようです。
月ごとで発生したおつりが規定日にまとめて投資されるという方式を取っています。
毎日ファンド購入という分散投資をできると期待していた方には残念ですが、毎月1回の購入となってしまいます。

重要!

おつりは毎月6日にまとめて投資される!!

【本題】トラノコはあり?なし?

はっきり言ってなしです!!!

これは私がやっている投資バランスと違うからとかではありません。
実際トラノコファンドもアセットアロケーションによる投資ですからな(*'ω'*)
理由はただ一つ、

手数料が高すぎるのです

これについて今から書いていきます~。

【まずは】トラノコの手数料について

サイトで紹介されているトラノコで支払う手数料は2種類です。

手数料

①月額利用料300円/月
②信託報酬0.3%

手数料はリターンに直接かかわってくる重要なポイントですから、しっかりと抑えておきたいところです。

【定額制】月額利用料300円

トラノコは利用するのに月額で300円がかかります。
年間にすると3600円を支払うことになります。
これを高いとみるか安いとみるかですが、仮に「投資総額が10万円」だったとしましょう。

投資総額が10万円の場合

投資総額10万円に対して3600円が手数料としてかかる
→3.6%が手数料としてかかる

定額で掛かるため運用しているお金が小さいうちは手数料が大きくなってしまいます。

少額から始められるというのが売りのはずなのに、
投資総額が小さいと手数料が高くなる


私としてはなんだか釈然としない感じがしますな~⊂⌒~⊃。Д。)⊃
重要!

少額であるほど利用料が負担になる

【これが問題!】信託報酬は本当に0.3%?

サイトによると、


信託報酬は0.3%に抑えており、
他のアクティブファンドに比べてコストが安くなる


とのことです。
アクティブファンドの平均が1.19%とのことなので確かに低そうです。
でも本当にこんなに安いのでしょうか?

【超重要!】名目信託報酬と実質信託報酬

これはすべてのファンドで言えることなのですが、知っておかなければならないことがあります。
それは、信託報酬には「名目」と「実質」の2種類があるということです。


今回で言えばサイトでの0.3%というのは「名目信託報酬」に当たります。
しかし、これ以外にも様々な手数料(売買委託手数料など)がかかるためそれも加味しなければなりません。
これらを加味したものが「実質信託報酬」といいます。

そして、この実質信託報酬を見るためには運用報告書の全体版を見なければなりません。
運用報告書の全体版はファンドの決算後に発行されるので、運用開始1年未満のファンドは実質信託報酬を確認することはできません。
超重要!!

運用報酬には名目と実質の2種類があること
必ず名目<実質であること
実質は運用報告書(全体版)でしか確認できない

【実際】トラノコファンドの場合は?

では、実際にトラノコファンドを見てみましょう。
今回は大トラの運用報告書を見てみます。
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名目信託報酬:0.294%
実質信託報酬:1.408%

報告書での「合計」の部分が実質信託報酬になります。
サイトでは、0.3%だと言われていた信託報酬は、実際のところ1.4%だったのですΣ(゚Д゚)
2017~2018期末での「中トラファンド」の騰落率が1.4%だったので、このリターンが丸々消えることになります(笑)


なぜこんなに違うかですが、ひとつの理由は為替ヘッジをしているからだと思われます。
為替ヘッジは為替の影響に左右されにくくなる代わりに手数料を追加で取られるものだからです。

これを踏まえるとトラノコファンドはこんなファンドになる

少額からとのことなので、毎月1万円積み立てたとしましょう。すると・・・

購入時手数料3.6% 信託報酬手数料1.4%

手数料だけ見ると巷にあふれているクズファンドと変わりません!!
リターンを見ても、ほかのアクティブファンド(セゾンやひふみ)に勝てていないので、アクティブファンドとしても失格です。
インデックスと比べるともはやお話にならないので、やめときます( ;∀;)

【結論】

トラノコファンドは全くお勧めしません(゚Д゚)ノ
正直なところそこら辺の銀行が売っている投資信託と変わらないです。
手数料は高いうえに、特段リターンが高いわけでもないからです。
そしてNISAやidecoではないから当然課税対象です。
私は、こういうファンドが大っ嫌いなので強く言っておきたいと思います(´っ・ω・)っ
他人に任せたりするのは楽かもしれませんが、その分手数料がかかることを忘れてはいけないのかもしれませんね(*'ω'*)

最低限のルール

自分が何に投資しているのかは把握しよう
手数料などもすべて確認しよう
そもそも勉強しないなら投資をすべきではない
投資するならNISAやidecoを使おう

ぜひとも一日一回!!

応援のポチお願いします(´っ・ω・)っ
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